注文住宅を建てたい、流山の地盤の良し悪しは?

2019.10.19
家づくりの知恵袋

『注文住宅を建てたい、流山の地盤の良し悪しは?』

当社は流山市・野田市・柏市・松戸市・我孫子市を中心に家づくりをしてきました。

希望のエリアの土地を買って注文住宅を建てたい、という方には土地探しからお手伝いさせていただいております。

 

土地探しをして注文住宅を、と考えた時に希望をお聞きすると以下のような項目がでてきます。

1.価格

2.スーパーなど利便性

3.住み慣れた場所・イメージ

4.道路づけ・周辺環境

5.小学校・病院など公共施設

6.地盤や高低差

 

優先順位は人それぞれ違いますが、多くの方から「どのあたりの地盤が良いですか?」とご相談を受けます。最近では「南海トラフ」の断層が流山市にもあるのではないか?という地盤についての質問が増え、アドバイスさせていただく機会もとても多くなっているため、以下「流山市の住宅建築の際の地盤対策」というテーマでお話させていただきます。

まず、注文住宅を建てる際に気にすべき「”大地震が来ても住宅が倒れない”ための4つのポイント」があります。それは、

 

1.地盤

2.基礎

3.構造

4.バランス

 

です。

当社では特に、基礎と構造については耐震等級2-3を目安に基礎配筋や構造のスパン決めをしておりますが、単純に、等級では判断できない場合があります。

 

たとえば、建物の形がコの字の場合、また吹き抜けがある場合、そして地盤の地耐力や土質が軟弱な場合の対策、などの条件により建物の耐久性は変わってきてしまいます。

 

簡単にお伝えすると、地盤・基礎・構造・バランスの計算をしっかりと行い、それぞれの対策をとることにより、地震による倒壊の危険性は避けられるということになります。

さて、ここからは「地盤」について焦点をあててお話しいたします。

 

当社では2011年3月11日に発生した東日本大震災の際に、300件近くのお家をまわり、状況を確認させていただき、地震による建物のさまざまな変化を経験しました。

 

〈300件のメンテナンスで分かったこと〉

1.液状化対策をとっていてよかった

2.吹き抜けは、耐震等級2-3指針でも、さらに対策しないと壁に亀裂が入る可能性がある

3.構造計算上だけではなく独自のバランス計算もする必要がある

4.地盤補強は各地盤の弱さに応じた対策をとらなければならなかった

 

本当に簡単にまとめると上記の4点になります。

すこしだけ詳しく経緯をお話させていただきます。(少し長い余談になるので、流山市の地震対策のことについてお知りになりたいことは飛ばし読みしてください)

 

当初まだ、液状化対策をとることが普及していませんでしたが、非常に砂質土が強い地域には、基礎構造の配慮を行った結果、当社の建物は全く不同沈下しなかった結果がありました。(周辺地盤から砂水が吹き出ており隣の家は30-50cm傾いていました)

ですが、やはりどんなに強度の倍率をあげても吹き抜けなどの弱点に対する対策をとらなかった場合では、クロスの亀裂がとても入りやすいということが分かりました。

また、流山市内で建てた注文住宅では、同じ市内でも地盤が弱い地域と強い地域では揺れが異なり、資源地からの揺れ方向と短辺方向の向きが同じ場合は、とても強く揺れたことがわかりました。

 

数値では出てこない地盤・構造対策が必要

数値では出てこない、地盤による揺れ対策、地盤対策を検討しておくことがとても重要であると感じたため、注文住宅を建てる際には、流山市の地盤のこともよく考えて住宅を建築した方が良い、それが伝えたいことになります。

 

地盤についての基本知識

注文住宅で建物を設計する際は、図面だけで考えていると意外に、「地形」のことを考えることを忘れがちになってしまいます。注文住宅を建てる際にはやはり地形を考えた地盤対策・構造検討をするべきかと思われます。

地震について地盤の気をつけるポイントは、揺れやすさと液状化です。

揺れやすさは壁の亀裂や家具の倒壊に影響します。液状化は砂質土が強いことで、建物の傾きを生じさせ、地震後の資産価値の損失へとつながります。

 

揺れやすい地盤

揺れやすい地域はやはり泥や砂質の強い地盤からなる地盤です。埋立地や沼地などのもとより柔らかい地盤です。種類で言うと埋立地、干拓地、旧河道(川跡)、谷底低地、三角州・海岸低地、砂州・砂丘間低地です。

 

液状化しやすい地盤
液状化のリスクが高い地域は、砂質土の多く含む、地下水位が高い地域です
種類で言うと、埋立地、干拓地、旧河道(川跡)、自然堤防、後背湿地、三角州・海岸低地、砂州・砂丘間低地です。

地震に強い地盤
逆に、地震に強い地盤は、揺れにくく山地や、ローム台地や丘地などです、
地盤の強い地域でも傾斜地のきつい場所などは、盛り土の場合はあります。盛り土の場合は、悪い土質で2-3m以上を使用している場合は、少し深めの表層改良を行うことをお勧めします。

さて、ここまできて流山で長く住める注文住宅を!とお考えの方も少し
地盤について詳しくなったかとは思います。

 

百聞は一見にしかず
流山市の地震ハザードマップのご紹介
流山市の注文住宅を建てる際にとても役立つ「流山市地震ハザードマップ」を流山市のホームページから覗いてみると、とても分かり易く流山市の地形全体の特質を頭にやきつけることができます。
>流山市ハザードマップ

建物の耐震化を促進するために発行されているものとなります。そのほかにも以下のようなマップもあるので、意外に便利です。ご活用してみてください。
• 「揺れやすさ・防災マップ」
お住まいの地域がどのくらい揺れるのかと避難所・避難場所の位置
• 「地域の危険度マップ」
地域での建物倒壊の危険性
• 「液状化危険度マップ」
液状化の危険性

 

 

流山市で家をつくる時一番気になる、
具体的な地盤の良し悪しとは?

<いつもお世話になっているジオテック株式会社作成様の図の引用です>

 

台地面
流山市は台地面が多く、比較的高度が高い、関東ローム層という火山灰の土が表層には広がっています。これらは上の方が赤土で下の方は粘度質にわかれるといわれていますが、比較的安定した強度が期待されており、住宅を建てるには適していると言われています。

谷底低地
河川などによって削られた低地でつくられている地形のことを言います。腐植土が比較的多く分布しており、軟弱な地盤となることが多いです。長期的にみても、沈下を防止するような基礎補強を対策しておくと良いと思われます

まとめ

流山市で、注文住宅を建てるときには、地盤のことも考えて検討するととても良いでしょう。流山市は、全体的に関東ローム層による台地を主に、枝状に台地が広がっており、西側には江戸川があり、江戸川に沿って水位の低い海岸低地が広がっているイメージとなります。
株式会社ジオテックさんのホームページでご自身の建築予定地の近くの地盤をチェックできます。とても役に立つので、一度見てみてください。
>株式会社ジオテック ホームページ

 

ぜひ家づくりの際のひとつのヒントとしてご参考していただければ幸いです。